(「百韻」)歌仙「春眠の」の巻(三オ八)

(「百韻」)歌仙「春眠の」の巻(三オ八)
スタート 平成二十四年四月十一日
ゴール  平成二十四年 月  日 
メンバー 吾人(B)・不遜(B)・於花女(B)

(一オ=八句、七句目=月 平成二十四年四月十一日スタート)

発句  春眠の溶け出しさうな赤子かな      於花女 春
脇     井戸端会議笑う遠山         不遜  春
第三  平成の亀鳴く亀を尋ぬらん        吾人  春
四     ぬるむ水面に水輪生れつぎ      於花女 春
五   四股踏んで醜男醜女が飛び入りす     不遜  雑
六     百足おののき土竜むらだつ      吾人  雑
七   夜な夜なの採点作業月太る        於花女 秋月
八     秋灯消して楽にお休み        不遜  秋

(一ウ=十四句、九句目=月、十三句目=花)
一   やられたらやり返してよ鉦叩       吾人  秋
二     昭和の女に泣き黒子あり       於花女 雑恋
三   Eカップ胸チラつかせコチラへと     不遜  雑恋
四     常盤代役急遽於花女(おかめ)に   吾人  雑恋
五   縛されて血圧心拍値の上る        於花女 雑
六     デブィ夫人は北のシンパか      不遜  雑
七   あちこちで地べたが痒い蟻あまた     吾人  夏
八     西日の中の満員電車         於花女 夏
九   思い出も金魚の水も月帯びぬ       不遜  夏月
十     茶人泡立て語尾を強調        吾人  雑
十一  民草よ下に下にと列通る         於花女 雑
十二    例幣使街道藪に鶯          不遜  春
十三  そういえばちゅんちゅめ見ない花の園   吾人  春花
十四    蜃気楼には異国浮かびて       於花女 春

(二オ=十四句、十三句目=月)
一   へんてこなおっさんおばはん道明寺    不遜  春
二     トラ柄羽織巣鴨を闊歩        吾人  雑
三   雨しとど塀の内にも表にも        於花女 雑
四     遙か彼方はツンドラの海       不遜  雑
五   アラスカで熊に出会し「oh video」    吾人  冬 
六     燗熱うして飲み交わさうぜ      於花女 冬
七   無罪也小沢一郎の秘書無惨        不遜  雑
八     ほこりまみれた人形みたい♪     吾人  雑
九   赤い靴履いて異人に連れ去られ      於花女 雑
十     ある晴れた日に君帰り来る      不遜  雑恋
十一  ゆくゆくは黄色いハンカチ襁褓(おしめ)に  吾人  雑恋 
十二    亡妻(つま)の面影若嫁に見て    於花女 雑恋
十三  月渡る高野聖のものがたり        不遜  秋月
十四    オルフェーヴル(金細工師)よ虫売だった 吾人  秋

(二ウ=十四句、九句目=月 十三句目=花)

一   文化の日なんぞうだうだして過ごす    於花  秋
二     この菊人形野田とオバマか      不遜  秋
三   大阪のパッカー車マジ子沢山       吾人  雑
四     サザエさん家はまだ黒電話      於花女 雑
五   ルールルル今日は逢い引き鼻血ブー    不遜  雑恋
六     寒山拾得とコスプレごっこ      吾人  雑恋
七   別れろ切れろは芸者のときに言ふ言葉   於花女 雑恋
八     やまさんげんさんわちきすかねえ   不遜  雑恋
九   冬の月ほろ酔い出でて野天の湯      吾人  冬月
十     しっぽふさふさ狐がよぎる      於花女 冬
十一  摩訶不思議竜巻来る筑波里        不遜  雑       
十二    U字工事常陸へ乱入        吾人  雑 
十三  花衣女に生れしは窮屈で         於花女 春花
十四    嚊天下の春の太平          不遜  春

(三オ=十四句 十三句目=月 平成二十四年五月七日=スタート )

一   空海の空の下なる風光る         不遜  春
二     まことしやかに日々彼岸過ぎ     吾人  春
三   さくら餅草餅ぼた餅蕨餅         於花女 春
四     餃子ラーメン焼きそばライス     不遜  雑
五   俳諧のB級なべて奥深し         吾人  雑
六     新聞よりもチラシ熟読        於花女 雑
七   警官になって痴漢をやりまくり      不遜  雑恋
八     手錠汗ばむ焦がる警棒        吾人  夏恋


九    於花女


【焦れる】‐討韻胴?なる△犬譴辰燭思ういちずに恋い慕う。

● 昼を蚊のこがれてとまる徳利也     与謝野蕪村


 余りにも付き過ぎ? たまには許してたもれ。。。。あぁぁぁスッキリした。