ネット新連句「川上三太郎・(酒とろり)」(四)六
リレー:[夏石番矢→大西泰世→橋本夢道→住宅顕信→渡辺白泉→三橋敏雄→西東三鬼→金子兜太→高柳重信→寺山修司→北園克衛→塚本邦雄→不遜亭希典→西脇順三郎→加藤郁乎→金子光晴→宮沢賢治→藤沢周平→横光利一→前田雀郎→岸本水府→川上三太郎]
ネット新連句「川上三太郎・(酒とろり)」(四)六
スタート 平成二十二年五月二十一日
ゴール 平成二十二年 月 日
メンバー 小童(B)・宣長(B)・不遜(B)
(一) 正調
一 酒とろり身も気もとろり骨もまた 川上三太郎 雑
二 風船背中に準備オーケー 宣長 春
三 よなぐもるここは辺野古か夢醒めて 小童 春
四 牛舎豚舎に麦雨麦秋 不遜 夏
五 浄土へとあなた任せの夏の月 宣 夏
六 寸鉄一行なんじゃもんじゃ 小 雑
(二) 破調
一 恐山ここより生死一如なり 不 雑
二 今日も胡瓜もみ愛咬 宣 雑恋
三 わが妻のわれより知らず冬の旅 小 冬恋
四 二人で野ばらのラブソング 不 夏恋
五 想えば秋の亡父の疣に似て 宣 秋
六 ユダの背中はいつも秋愁 小 秋
七 中国の嫦娥は日本で月読男 不 秋月
八 破門契機に八九三から洗足 宣 雑
九 お隣の自治会長さん小指ない 小 雑
十 蛙合戦社民は離脱 不 春
十一 流霞吾人酒に酔い花又花 宣 春花
十二 小天狗ひらり春の石鎚 小 春
(三)乱調
一 小沢ムッツリ鳩は笑顔で親指サイン 不 雑
二 泰山鳴動してコミカルネズミ何匹? 宣 雑
三 だから言ったじゃないの友愛はチェジュ 小 雑
四 月の下ムク・ヒヨ・カラス・カンカン踊り 不 秋月
五 秋祭鎮守神に祈りを捧げ最後まで抵抗 宣 秋
六 汝この冷まじ自殺点を認めるか 小 秋
七 初虹や初恋の名は市川房枝 不 春恋
八 若いツバメは基地求めて国内旋回 宣 春恋
九 ラブホで政治談議すカイワレ大臣の遍路杖 小 春恋
十 和服着て只今睡眠グースカグーグー 不 雑
十一 琵琶乱調にあり治承寿永の国母 宣 雑
十二 すみやかに暗黙の退出促す「蛍の光」 小 冬
(四)正調
一 薔薇咲けばまたロバードバーンズ詩集 不 夏
二 夏衣脱ぎ捨て川に飛び込む 宣 夏
三 オフィーリアは尼寺へゆくべきだつた 小 雑
四 奇兵隊とか菅も長州 不 雑
五 花散るなかれ勇猛果敢 宣 春花
六 春惜しみつつ石を噛みつつ 小 春
(下野通信)○ 奇兵隊とか菅も長州
二 夏衣脱ぎ捨て川に飛び込む http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF&imgurl=http://blake.hix05.com/001general.jpg.jpg&imgrefurl=http://blake.hix05.com/&usg=__EzNTCIcG-bkheZ13cAcrSFhEJpg=&h=440&w=284&sz=50&hl=ja&um=1&itbs=1&tbnid=LmpCTYa5CcTiWM:&tbnh=127&tbnw=82&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25A0%25E3%2583%2596%25E3%2583%25AC%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25AF%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DN%26tbs%3Disch:1&um=1&sa=N&tbs=isch:1&start=8#tbnid=LmpCTYa5CcTiWM&start=12
↓
三 オフィーリアは尼寺へゆくべきだつた http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A2&imgurl=http://ytmusik.web.fc2.com/page/art/terrible/Sir_John_Everett_Millais_003.jpg&imgrefurl=http://ytmusik.web.fc2.com/page/art/terrible.html&usg=__H3CooUQEJmGsjYKWYaZFopXslhw=&h=1398&w=2048&sz=341&hl=ja&itbs=1&tbnid=l3Qswgbt_GNAOM:&tbnh=102&tbnw=150&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2582%25AA%25E3%2583%2595%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25A2%26hl%3Dja%26sa%3DG%26gbv%3D2%26tbs%3Disch:1&sa=G&gbv=2&tbs=isch:1&start=0#tbnid=l3Qswgbt_GNAOM&start=0
↓
四 奇兵隊とか菅も長州 http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E5%A5%87%E5%85%B5%E9%9A%8A%20%E9%AB%98%E6%9D%89%E6%99%8B%E4%BD%9C&imgurl=http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tirjZq%252BPL.jpg&imgrefurl=http://d.hatena.ne.jp/asin/B00009V9FT&usg=__rnIBVjLLjNIt3iqadk0D1UN7D9E=&h=500&w=345&sz=44&hl=ja&um=1&itbs=1&tbnid=l9ato3Om0kmamM:&tbnh=130&tbnw=90&prev=/images%3Fq%3D%25E5%25A5%2587%25E5%2585%25B5%25E9%259A%258A%2B%25E9%25AB%2598%25E6%259D%2589%25E6%2599%258B%25E4%25BD%259C%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DN%26tbs%3Disch:1&um=1&sa=N&tbs=isch:1&start=0#tbnid=l9ato3Om0kmamM&start=2
(讃岐通信)○ 花散るなかれ勇猛果敢
~折口信夫「花の話」~
三月の木の花は桜が代表して居る。屋敷内に桜を植ゑて、其を家桜と言つた。屋敷内に植ゑる木は、特別な意味があるのである。桜の木も元は、屋敷内に入れなかつた。其は、山人の所有物だからと言ふ意味である。だから、昔の桜は、山の桜のみであつた。遠くから桜の花を眺めて、その花で稲の実りを占つた。花が早く散つたら大変である。考へて見ると、奈良朝の歌は、桜の花を賞めて居ない。鑑賞用ではなく、寧、実用的のもの、即、占ひの為に植ゑたのであつた。万葉集を見ると、はいから連衆は梅の花を賞めてゐるが、桜の花は賞めて居ない。昔は、花は鑑賞用のものではなく、占ひの為のものであつたのだ。奈良朝時代に、花を鑑賞する態度は、支那の詩文から教へられたのである。
打ち靡き春さり来らし。山の際の遠き木末の咲き行く見れば(万葉巻十)
の如き歌もあるが、此は花を讃めた歌ではない。名高い藤原広嗣の歌
此花の一弁の中に百種の言ぞ籠れるおほろかにすな(万葉巻八)
は女に与へたものである。此は桜の枝につけて遣つたものであらう。
此花の一弁の中は百種の言保ちかねて折らえけらずや(万葉巻八)
此は返歌である。此二つの歌を見ても、花が一種の暗示の効果を持つて詠まれて居ることが訣る。こゝに意味があると思ふ。桜の花に絡んだ習慣がなかつたとしたら、此歌は出来なかつたはずである。其歌に暗示が含まれたのは、桜の花が暗示の意味を有して居たからである。此意味を考へると、桜は暗示の為に重んぜられた。一年の生産の前触れとして重んぜられたのである。花が散ると、前兆が悪いものとして、桜の花でも早く散つてくれるのを迷惑とした。其心持ちが、段々変化して行つて、桜の花が散らない事を欲する努力になつて行くのである。桜の花の散るのが惜しまれたのは其為である。
平安朝になつて文学態度が現れて来ると、花が美しいから、散るのを惜しむ事になつて来る。けれども、実は、かう云ふ処に、其基礎があつたのである。かうした意味で、花の散るのを惜しむといふ昔の習慣は吾々の文学の上には見られなくなつて来たが、民間には依然として伝はつて居る。
文学の上の例として、謡曲の泰山府君を見ると、桜の命乞ひの話がある。泰山府君は仏教の閻魔と同様なもので、唐から叡山の麓に将来した赤山明神である。此神に願を懸けて、桜の命乞ひをした桜町中納言(信西の子)の話がある。まことに風流な話であるが、実生活には何らの意味もない。だが、こゝに理由があるのだ。即、桜の命乞ひをする必要があつたのだ。此習慣から、実生活に入つて、桜町中納言を持ち出したのである。
(湘南通信)○ 春惜しみつつ石を噛みつつ
こんな挙句になってしまったのは政局のせいか、それとも川上三太郎さんが責任を負うべきか。川柳礼賛(川上三太郎~http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/59559091.html~http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/59559189.html~より、気に留まった句を拾い出し構成してみた。
・せいじかにせいじかがきてみみこすり
・父さんはゐないよと子が二人ゐる
・腹の立つ胸へ自分の手を重ね
・これ程の腹立ちを母丸く寝る
・旅の或夜の天井に子を描く
・母親の涙が落ちる子の茶碗
・黒蟻つぶつぶと庭を暑くする
・向日葵も一呼吸ついた午後三時
・河童病んでいよいよ細い手で嘆き
・八月を病み大ヤンマ石を噛む
・孤独地蔵お玉じゃくしが梵字書く
・恐山石石石石死死死
・新年を蒼蒼として河童ゐる
・酒とろり身も気もとろり骨もまた
ネット新連句「川上三太郎・(酒とろり)」(四)六
スタート 平成二十二年五月二十一日
ゴール 平成二十二年 月 日
メンバー 小童(B)・宣長(B)・不遜(B)
(一) 正調
一 酒とろり身も気もとろり骨もまた 川上三太郎 雑
二 風船背中に準備オーケー 宣長 春
三 よなぐもるここは辺野古か夢醒めて 小童 春
四 牛舎豚舎に麦雨麦秋 不遜 夏
五 浄土へとあなた任せの夏の月 宣 夏
六 寸鉄一行なんじゃもんじゃ 小 雑
(二) 破調
一 恐山ここより生死一如なり 不 雑
二 今日も胡瓜もみ愛咬 宣 雑恋
三 わが妻のわれより知らず冬の旅 小 冬恋
四 二人で野ばらのラブソング 不 夏恋
五 想えば秋の亡父の疣に似て 宣 秋
六 ユダの背中はいつも秋愁 小 秋
七 中国の嫦娥は日本で月読男 不 秋月
八 破門契機に八九三から洗足 宣 雑
九 お隣の自治会長さん小指ない 小 雑
十 蛙合戦社民は離脱 不 春
十一 流霞吾人酒に酔い花又花 宣 春花
十二 小天狗ひらり春の石鎚 小 春
(三)乱調
一 小沢ムッツリ鳩は笑顔で親指サイン 不 雑
二 泰山鳴動してコミカルネズミ何匹? 宣 雑
三 だから言ったじゃないの友愛はチェジュ 小 雑
四 月の下ムク・ヒヨ・カラス・カンカン踊り 不 秋月
五 秋祭鎮守神に祈りを捧げ最後まで抵抗 宣 秋
六 汝この冷まじ自殺点を認めるか 小 秋
七 初虹や初恋の名は市川房枝 不 春恋
八 若いツバメは基地求めて国内旋回 宣 春恋
九 ラブホで政治談議すカイワレ大臣の遍路杖 小 春恋
十 和服着て只今睡眠グースカグーグー 不 雑
十一 琵琶乱調にあり治承寿永の国母 宣 雑
十二 すみやかに暗黙の退出促す「蛍の光」 小 冬
(四)正調
一 薔薇咲けばまたロバードバーンズ詩集 不 夏
二 夏衣脱ぎ捨て川に飛び込む 宣 夏
三 オフィーリアは尼寺へゆくべきだつた 小 雑
四 奇兵隊とか菅も長州 不 雑
五 花散るなかれ勇猛果敢 宣 春花
六 春惜しみつつ石を噛みつつ 小 春
(下野通信)○ 奇兵隊とか菅も長州
二 夏衣脱ぎ捨て川に飛び込む http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF&imgurl=http://blake.hix05.com/001general.jpg.jpg&imgrefurl=http://blake.hix05.com/&usg=__EzNTCIcG-bkheZ13cAcrSFhEJpg=&h=440&w=284&sz=50&hl=ja&um=1&itbs=1&tbnid=LmpCTYa5CcTiWM:&tbnh=127&tbnw=82&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25A0%25E3%2583%2596%25E3%2583%25AC%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25AF%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DN%26tbs%3Disch:1&um=1&sa=N&tbs=isch:1&start=8#tbnid=LmpCTYa5CcTiWM&start=12
↓
三 オフィーリアは尼寺へゆくべきだつた http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A2&imgurl=http://ytmusik.web.fc2.com/page/art/terrible/Sir_John_Everett_Millais_003.jpg&imgrefurl=http://ytmusik.web.fc2.com/page/art/terrible.html&usg=__H3CooUQEJmGsjYKWYaZFopXslhw=&h=1398&w=2048&sz=341&hl=ja&itbs=1&tbnid=l3Qswgbt_GNAOM:&tbnh=102&tbnw=150&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2582%25AA%25E3%2583%2595%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25A2%26hl%3Dja%26sa%3DG%26gbv%3D2%26tbs%3Disch:1&sa=G&gbv=2&tbs=isch:1&start=0#tbnid=l3Qswgbt_GNAOM&start=0
↓
四 奇兵隊とか菅も長州 http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E5%A5%87%E5%85%B5%E9%9A%8A%20%E9%AB%98%E6%9D%89%E6%99%8B%E4%BD%9C&imgurl=http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tirjZq%252BPL.jpg&imgrefurl=http://d.hatena.ne.jp/asin/B00009V9FT&usg=__rnIBVjLLjNIt3iqadk0D1UN7D9E=&h=500&w=345&sz=44&hl=ja&um=1&itbs=1&tbnid=l9ato3Om0kmamM:&tbnh=130&tbnw=90&prev=/images%3Fq%3D%25E5%25A5%2587%25E5%2585%25B5%25E9%259A%258A%2B%25E9%25AB%2598%25E6%259D%2589%25E6%2599%258B%25E4%25BD%259C%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DN%26tbs%3Disch:1&um=1&sa=N&tbs=isch:1&start=0#tbnid=l9ato3Om0kmamM&start=2
(讃岐通信)○ 花散るなかれ勇猛果敢
~折口信夫「花の話」~
三月の木の花は桜が代表して居る。屋敷内に桜を植ゑて、其を家桜と言つた。屋敷内に植ゑる木は、特別な意味があるのである。桜の木も元は、屋敷内に入れなかつた。其は、山人の所有物だからと言ふ意味である。だから、昔の桜は、山の桜のみであつた。遠くから桜の花を眺めて、その花で稲の実りを占つた。花が早く散つたら大変である。考へて見ると、奈良朝の歌は、桜の花を賞めて居ない。鑑賞用ではなく、寧、実用的のもの、即、占ひの為に植ゑたのであつた。万葉集を見ると、はいから連衆は梅の花を賞めてゐるが、桜の花は賞めて居ない。昔は、花は鑑賞用のものではなく、占ひの為のものであつたのだ。奈良朝時代に、花を鑑賞する態度は、支那の詩文から教へられたのである。
打ち靡き春さり来らし。山の際の遠き木末の咲き行く見れば(万葉巻十)
の如き歌もあるが、此は花を讃めた歌ではない。名高い藤原広嗣の歌
此花の一弁の中に百種の言ぞ籠れるおほろかにすな(万葉巻八)
は女に与へたものである。此は桜の枝につけて遣つたものであらう。
此花の一弁の中は百種の言保ちかねて折らえけらずや(万葉巻八)
此は返歌である。此二つの歌を見ても、花が一種の暗示の効果を持つて詠まれて居ることが訣る。こゝに意味があると思ふ。桜の花に絡んだ習慣がなかつたとしたら、此歌は出来なかつたはずである。其歌に暗示が含まれたのは、桜の花が暗示の意味を有して居たからである。此意味を考へると、桜は暗示の為に重んぜられた。一年の生産の前触れとして重んぜられたのである。花が散ると、前兆が悪いものとして、桜の花でも早く散つてくれるのを迷惑とした。其心持ちが、段々変化して行つて、桜の花が散らない事を欲する努力になつて行くのである。桜の花の散るのが惜しまれたのは其為である。
平安朝になつて文学態度が現れて来ると、花が美しいから、散るのを惜しむ事になつて来る。けれども、実は、かう云ふ処に、其基礎があつたのである。かうした意味で、花の散るのを惜しむといふ昔の習慣は吾々の文学の上には見られなくなつて来たが、民間には依然として伝はつて居る。
文学の上の例として、謡曲の泰山府君を見ると、桜の命乞ひの話がある。泰山府君は仏教の閻魔と同様なもので、唐から叡山の麓に将来した赤山明神である。此神に願を懸けて、桜の命乞ひをした桜町中納言(信西の子)の話がある。まことに風流な話であるが、実生活には何らの意味もない。だが、こゝに理由があるのだ。即、桜の命乞ひをする必要があつたのだ。此習慣から、実生活に入つて、桜町中納言を持ち出したのである。
(湘南通信)○ 春惜しみつつ石を噛みつつ
こんな挙句になってしまったのは政局のせいか、それとも川上三太郎さんが責任を負うべきか。川柳礼賛(川上三太郎~http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/59559091.html~http://blogs.yahoo.co.jp/seisei14/59559189.html~より、気に留まった句を拾い出し構成してみた。
・せいじかにせいじかがきてみみこすり
・父さんはゐないよと子が二人ゐる
・腹の立つ胸へ自分の手を重ね
・これ程の腹立ちを母丸く寝る
・旅の或夜の天井に子を描く
・母親の涙が落ちる子の茶碗
・黒蟻つぶつぶと庭を暑くする
・向日葵も一呼吸ついた午後三時
・河童病んでいよいよ細い手で嘆き
・八月を病み大ヤンマ石を噛む
・孤独地蔵お玉じゃくしが梵字書く
・恐山石石石石死死死
・新年を蒼蒼として河童ゐる
・酒とろり身も気もとろり骨もまた