ネット新連句「川上三太郎・(酒とろり)」(四)三

リレー:[夏石番矢→大西泰世→橋本夢道→住宅顕信→渡辺白泉→三橋敏雄→西東三鬼→金子兜太高柳重信寺山修司北園克衛塚本邦雄→不遜亭希典→西脇順三郎→加藤郁乎→金子光晴宮沢賢治藤沢周平横光利一前田雀郎→岸本水府→川上三太郎]

ネット新連句「川上三太郎・(酒とろり)」(四)三

スタート 平成二十二年五月二十一日
ゴール  平成二十二年 月   日 
メンバー 小童(B)・宣長(B)・不遜(B)

(一) 正調

一  酒とろり身も気もとろり骨もまた   川上三太郎   雑
二   風船背中に準備オーケー         宣長   春
三  よなぐもるここは辺野古か夢醒めて     小童   春
四   牛舎豚舎に麦雨麦秋           不遜   夏
五  浄土へとあなた任せの夏の月         宣   夏
六   寸鉄一行なんじゃもんじゃ          小   雑

(二) 破調

一  恐山ここより生死一如なり          不  雑 
二   今日も胡瓜もみ愛咬            宣  雑 恋
三  わが妻のわれより知らず冬の旅        小  冬恋 
四   二人で野ばらのラブソング         不  夏恋 
五  想えば秋の亡父の疣に似て          宣  秋
六   ユダの背中はいつも秋愁          小  秋
七  中国の嫦娥は日本で月読男          不  秋月
八   破門契機に八九三から洗足         宣  雑
九  お隣の自治会長さん小指ない         小  雑
十   蛙合戦社民は離脱             不  春
十一 流霞吾人酒に酔い花又花           宣  春花
十二  小天狗ひらり春の石鎚           小  春

(三)乱調

一  小沢ムッツリ鳩は笑顔で親指サイン      不  雑 
二  泰山鳴動してコミカルネズミ何匹?      宣  雑
三  だから言ったじゃないの友愛はチェジュ    小  雑
四  月の下ムク・ヒヨ・カラス・カンカン踊り   不  秋月
五  秋祭鎮守神に祈りを捧げ最後まで抵抗     宣  秋
六  汝この冷まじ自殺点を認めるか        小  秋 
七  初虹や初恋の名は市川房枝          不  春恋 
八  若いツバメは基地求めて国内旋回       宣  春恋
九  ラブホで政治談議すカイワレ大臣の遍路杖   小  春恋
十  和服着て只今睡眠グースカグーグー      不  雑
十一 琵琶乱調にあり治承寿永の国母        宣  雑
十二 すみやかに暗黙の退出促す「蛍の光」     小  冬

(四)正調

一  薔薇咲けばまたロバードバーンズ詩集     不  夏
二   夏衣脱ぎ捨て川に飛び込む         宣  夏
三  オフィーリアは尼寺へゆくべきだつた     小  雑

五  春花
六  春

 

(下野通信)○ 薔薇咲けばまたロバードバーンズ詩集

十一 琵琶乱調にあり治承寿永の国母        宣  雑
http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E7%90%B5%E7%90%B6%E3%80%80%E6%B2%BB%E6%89%BF%E5%AF%BF%E6%B0%B8&imgurl=http://chizumado.jp/RasterMap%3Fposition_id%3D439898&imgrefurl=http://taiyoumura.exblog.jp/6915801/&usg=__1mXKpV_sT0LP6XT_kfqW9oE5AlQ=&h=250&w=250&sz=81&hl=ja&um=1&itbs=1&tbnid=rb_8BjahpcTD3M:&tbnh=111&tbnw=111&prev=/images%3Fq%3D%25E7%2590%25B5%25E7%2590%25B6%25E3%2580%2580%25E6%25B2%25BB%25E6%2589%25BF%25E5%25AF%25BF%25E6%25B0%25B8%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DN%26ndsp%3D20%26tbs%3Disch:1&um=1&sa=N&ndsp=20&tbs=isch:1&start=0#tbnid=rb_8BjahpcTD3M&start=0

十二 すみやかに暗黙の退出促す「蛍の光」     小  冬
http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E5%A4%A7%E6%99%A6%E6%97%A5%E3%80%80%E8%9B%8D%E3%81%AE%E5%85%89&imgurl=http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/005/572/29/N000/000/001/20061129002536-83.jpg&imgrefurl=http://doqpops.at.webry.info/200712/article_5.html&usg=__WB3StMLxidEuwYeh27dGtOphB-I=&h=480&w=640&sz=50&hl=ja&um=1&itbs=1&tbnid=e7sNyAXbueDLSM:&tbnh=103&tbnw=137&prev=/images%3Fq%3D%25E5%25A4%25A7%25E6%2599%25A6%25E6%2597%25A5%25E3%2580%2580%25E8%259B%258D%25E3%2581%25AE%25E5%2585%2589%26um%3D1%26hl%3Dja%26sa%3DN%26tbs%3Disch:1&um=1&sa=N&tbs=isch:1&start=1#tbnid=e7sNyAXbueDLSM&start=5

一 薔薇咲けばまたロバードバーンズ詩集      不  夏
http://poetry.hix05.com/Burns/burns.index.html



(讃岐通信)○ 夏衣脱ぎ捨て川に飛び込む

 ウィリアム・ブレイク詩集「ポエティカル・スケッチ」から(壺齋散人訳)
     「夏に寄す」To Summer

  我らが谷々を力強く通り過ぎる君よ
  君の猛々しい駿馬をなだめ その大きな鼻の穴から
  燃え出る炎の熱を鎮めよ 君よ おお夏よ!
  君がここにしばし黄金のテントを設け
  オークの木陰で眠りをむさぼる間
  我らは喜びながら君の手足と見事な髪に眺めいるのだ

  繁みの陰で我らは時たま君の声を聞く
  そのとき君は燃えさかる車に乗って
  大空の深みを横切っていくのだ
  君よ 泉の傍らに坐せ そして苔むした谷や
  さわやかな川辺に君の衣装を投げ捨て
  小川の中へと飛び込め
  我らが谷は夏の盛りが好きなのだ

  我らが吟遊詩人たちは誉れも高く銀の弦をかなでる
  我らが若者たちは南国の若者よりも勇敢だ
  我らが乙女たちは優雅にかつ軽やかに踊る
  我らには歌も 楽器の喜びも欠けていない
  やさしいこだまも 空のように澄んだ水も
  暑さを凌ぐ月桂樹の冠も欠けてはいない

 この詩は、夏をぎらぎらと燃え盛る太陽に象徴させて歌っている。太陽を迎えた地上の世界は、小川や谷に涼しい木陰を作り、詩人や若者や乙女たちが、のびやかに命を謳歌する。http://blake.hix05.com/Sketch/302.summer.html



(湘南通信)○ オフィーリアは尼寺へゆくべきだつた 
   
 やはりオフィーリアは尼寺へ行くべきであった。ハムレットが、オフィーリアに向かって言う余りにも有名な台詞「尼寺に行け!」、この「Get thee to a nunnery!」に、二つの解釈があるそうだ。一つは、オフィーリアには穢れたことに関わらず昔のままに清らかな存在でいて欲しいと願うハムレット。そしてもう一つは、当時の尼寺では売春が頻繁に行われており、隠語で淫売屋を指すというのだ。つまりハムレットは、オフィーリアへ「世を捨てろ」と言っただけでなく、「売春婦にでもなりやがれ」と罵ったというのである。しかし劇中のアフィーリアは川を選んだ。ジョン・エヴァレット・ミレーが、1862年のロイヤル・アカデミー展に出品した、川の流れに仰向けに浮かぶ少女の絵は、このオフィーリアを題材にしたものである。ヴィクトリア朝の最高傑作とまで名高いこの絵は、夏目漱石の小説『草枕』にも出てくる。 また、日本画家の山本丘人は、この絵画の影響を受け『水の上のオフェリア』(原題:『美しき屍』)を描いた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88

 1985年10月16日、阪神セ・リーグ優勝が決まった際、興奮したファンが、大阪の道頓堀にあるケンタッキーフライドチキン道頓堀店のカーネル像を、当時の助っ人のランディ・バースに見立て、店員の制止を振り切り担ぎ出し、胴上げの末、道頓堀川に投げ込んでしまった。それが発見されたのは、2009年3月10日、道頓堀川戎橋下流付近で、大阪市建設局による水辺整備事業の一環として潜水作業員を投入、磁気探査の反応で川底からカーネル・サンダースの上半身を発見、台船のクレーンでやっと引き揚げられた。これが「お帰りカーネルおじさん」。その間、阪神はリーグ優勝から遠ざかり成績低迷だったため、これを「カーネル・サンダースの呪い」と呼ぶ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%91%AA%E3%81%84